ミンガラーバー、テインリンです。
旅行者の助けになればと、最後のフロンティアの最後の秘境=ワ州に行った話。
ミャンマーの旅行者や駐在者の中で有名な本があります。
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『アヘン王国潜入記』
辺境ライターの高野秀行がタイからワ州に密入国し、
アヘン栽培を体験して自らがアヘン中毒になるまでが記されています。
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ワ州の位置はココ!
彼がそこへ行ったのが1995年で、今から20年以上も前のこと。
陸の孤島であったワの村には中国とワしか存在しないと思っている人が居たらしい。
高野秀行は日本という国を説明するのを諦めて「水中国から来た」と説明したとか。
私も「水中国から来た」と言ってみたい!
そう思い立った私はワ州に行くことにしたのです。
そして高野秀行が滞在したムイレ村に行きたいと考えました。
ワ州はミャンマー政府の支配が行き届いていない軍事国家です。
2015年のスーチー氏が圧勝したミャンマー総選挙が実施されなかったほどで、
もうミャンマーとは言えません。
紛争解決を目指すパンロン会議でもワ州連合軍は途中退席したりと
雪解けムードはまだまだのようです。
どうやっていこうかな・・・と悩みました。
ワ州に行ったという情報が皆無であるから、
どう行っていいのかわからないのです。
唯一閃いたのがラショーという街。
ミャンマー政府軍と少数民族軍(ワ州連合軍やコーカン軍)がドンパチした際に
村人が逃げ込む難民キャンプがあるというニュースを思い出したのです。
ここに行けば何か手がかりがあるだろうと私はラショーへ向かいました。
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ラショーには大きなバスターミナルがありますが、
ワ州行きのチケットはさすがに売られていません。
いろんな人に聞き込みを繰りしていると、
なんとかワ州の都であるパンサン行きの目処がたちました。
早朝出発ということでラショーの宿で一夜を過ごしたのですが、
その日は興奮で寝られない程でした。
ラショーから東進した後にワ州を縦断する形でパンサンに向かいます。
ワ州北部は2000m級がボコボコある山岳地帯で、
舗装されていない山道をトヨタの乗用車が爆進します。
何度もタイヤをとられてヒヤッとしながらも
時速20キロでだらだらと昇り降りを繰り返しました。
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霧もすごくて視界は十メートルほど!
車から見える範囲ではケシの花(アヘンの原料)は見えず、
ゴムの木がたくさん植林されていました。
2000年代中頃に一掃されたという噂は本当かもしれません・・・。
検問もたくさんありました。
非アヘン三原則でもあるのか「持ち込ませず」だけは異常なほど徹底していました。
車のちょっとした隙間もすべて調べられます。
こういった検問を3~4個くぐり抜ける必要があって1回あたり20分はかかるのです。
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ワ州連合軍(UWSA)の制服を見た時は「アヘン王国についに来た!」と思いました。
直線距離にしてわずか200kmの道のりが、結局16時間もかかりました。
無事にパンサンに辿り着いた安心もあって、その日はぐっすり眠ることができました。
ここまでは何もトラブルなく順調。
目が覚めるとそこには中国の田舎町が広がっていました。
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ライバルである果敢(コーカン)民族飯店もある。
この民族のニュースを見るたびに本当に果敢(かかん)だなと驚きますね。
さっそくゲストハウスを精算して街を散策しようと思ったのですが、
私が出したミャンマーチャットを宿主が不思議そうに眺めているのです。
このまちでは人民元しか流通していないのを忘れていました!
両替してくるから待ってくれとお願いしても、よほど私と関わりたくないのか「お金はいらないから行け!」と追い出されてしまいました。
結局タダで泊まってしまいました。
ワ州といえども国際的にはミャンマーの領土です。
ここまでミャンマーチャットが使えないとは驚きました。
銀行に行けば人民元は手に入るだろうと探すも見つかったのはワ州銀行のみ。
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自前の銀行があるなんて立派な国家ですね!
チャットは取扱不可。ミャンマー政府の支配が及ばないからKBZ銀行もAYA銀行ないのです。
どうにかこうにかミャンマー系の人に両替してもらって街を散策します。
お寺はもちろん、モスクも協会もあります。宗教には寛容です。
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ミャンマー未進出のマクドナルド?まであります。
おそらくマックが食べられるのはミャンマーでここだけでしょう。
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(ドナルド以外のサブキャラは最近見ませんね。どこへいったのでしょう?)
ワ州連合軍には女性もいます。
さすがミャンマー政府が手出しできない最強軍隊だけあって国民一体で国をまもろうとしている様子がつたわります。
山と太陽の腕章が素敵ですね。
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こんなプロパガンダ臭ムンムンのオブジェと看板も見つけました。
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看板には「ようこそ ワ州」と書かれています。
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よーく見るとシャン州の色分けがおかしい・・・。
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あ!これと一緒だ!
ワ州の本土だけでなく、飛び地とクンサー(二代目アヘン王)の支配地域までもワ州に含まれることがしっかりアピールされています!
さらに今はなきリンミンシャンの支配地域もちゃんと色分けされていました。
この地図はミャンマーでは見られないレアものですよ!
とっても楽しいワ州のパンサン観光。
まさか大きなトラブルが待ち受けているとはこの時は知らない!